明治大学MBA(グローバル・ビジネス研究科) 特徴から倍率までMBAホルダーがレビュー!

Naoto

こんにちは、リスキリング図書室のナオトです。

MBAの取得を検討中でしょうか?今回は、日本において最も受験者が多いことで知られるMARCHの王こと明治大学ビジネススクールのプログラム(グローバル・ビジネス研究科、MBA)について解説していきます!

主にMBSといった呼び名で親しまれています。

結論からいえばいいビジネススクールですが筆者は受験していません。その理由なども含めて強み・弱みを学生観点で分析します。

まず、明治大学に対する筆者の評価です。

評価値コメント
国内での人気国内の有名大学で人気!
国際評価大手国際認証(下位)を1つ取得
おすすめ度国内転職にはいいかもしれないが…

東京ということで選択肢が多いのでなかなか他大との差別化が厳しい印象を受けています。特別学費が安いなどの受験のモチベーションが上がるような突出した点はないので、早稲田大学や一橋大学の受験は厳しい!という方が中央大学や青山学院大学、明治大学を検討するといったニーズがメジャーになるかなと思います。

国内MBAランキングではTier 3相当と考えます。詳しいランキングはこちら。

tier List
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中央大学や青山学院大学、明治大学といったMARCHの中では中央大学がMBAとしては頭一つ抜けています。

目次

明治大学MBA(グローバル・ビジネス研究科) の基本情報

参考にしたWebサイト;https://www.meiji.ac.jp/mbs/

所在地・キャンパスなどの基本情報

◆基本情報
住所:駿河台キャンパス アカデミーコモン10階
 〒101-8301 東京都千代田区神田駿河台1-1
ビジネススクール専用URL:https://www.meiji.ac.jp/mbs/

Naoto

御茶ノ水付近のあのキャンパスにあるようです!立地は最高ですね!

明治大学の説明はもうここでは不要でしょう。日本では知らない方のいない超有名大学ですね!

教育理念・スタンス

調べたところ、事業創造に力を入れています。事業創造の主なカテゴリーはMBA的には起業・事業承継・ベンチャーキャピタルがあるのですが、そのうち起業か事業承継のどちらかを主専攻に持つ珍しいスタイルです。

つまるところ、大学院自体がアントレプレナーシップに特化している面白い大学院です。

今のところ、アントレプレナーシップに特化していると謳っている大学院は日本国内では同志社大学があります。関東では唯一の特色ではないかと思います。

https://www.meiji.ac.jp/mbs/outline/summary.html

カリキュラムの特徴 強み・弱点を忖度無しで分析

私は外部の人間なので、学生の立場として、忖度無しで教員情報や研究分野・シラバスなどのドキュメントをなるべく全て読み、強み・弱みの分析を行います。結論から言えば素晴らしい大学であることは間違いないですが、課題も明確にあると思いました。

ナオトのMBAカリキュラム評価チャート

強み:専門度は私が他の大学院をたくさん調べている中で最も高く、かつ幅の広いカリキュラムです。非常に選択肢が多く、起業を軸にしながらもやりたいことを学べるようなプログラムになっているのではないかと思いました。専門科目を通じてプロフェッショナルを目指したい場合に最適ではと思います。

それだけではなく、経営戦略周りの授業は厚めに構えられており、強みが明確にあることを伺えます。純粋に経営学を学びに行くとしても良いプログラムなのではないかと考えます。

個別の授業だけではなく、全体的に網羅されており弱い分野がありません。それぞれの分野に対して深度がある授業なので、専門内容にどっぷりと浸かっていくこともできると思いつつ、様々な領域の授業を取るような学び方もできると思いました。

教授陣もエキスパートな専門家揃いであり、多様性と言うよりは各々が専門性に特化している印象です。

弱み:総じてロジカルさに欠ける印象を受けました。明確にどのような人材を育成したいのかが、カリキュラムからは読み取りづらい印象です。

例えば、シラバスを参照したところアカデミックかつニッチな授業を集めた印象が強く、例えば「Pythonによるデータ分析を取りながら所得税法に関する授業をやる」など理論上はできるのですが実質的にそんな受け方しないだろうというような展開がされています。

また、実践に重きをおいた雰囲気を出しながらも授業は高難度かつアカデミックであり、「入ってみたら実践型ではなかった」となる学生もいるのでは。やや矛盾が生じていないかは気がかりです。

授業選択において学生の裁量が大きすぎてしまい、育成したい人材を適正に育成できるかが課題です。薄く広くではない印象なので、学生の負担も大きそうです。

こう感じた最大の理由は、やはりコースが事業創造を標榜しているからではないかと思います。「ファイナンス専攻」「マネジメント専攻」的な学問別の分け方をしていくほうがより最適に授業が配分され、人材育成が捗るかなと思いました。

さらにいえば、海外大への留学プログラムなど、国際交流的な側面も期待したいところです。

入った学生次第で評価が天と地両方あるようなMBAプログラムだと思いました。
これらの専門性の高い授業を全て鬼のような生産性でこなしきれば、起業家としての素養が培われることは間違いないだろうなと思います。
本気で学びたいガチ志向なMBAではないかと思い、やる気・実力に自信のある方は向いているように思います!

自己プロデュースやセルフファイナンスなど、セルフインプルーブメントに直結するような授業があるのが面白いですね!受けてみたいです。

実務派or研究?で行きますと、これは正直わからなかったです。おそらくどちらも実現可能かと思います!明治大学のMBA修了で大学の教員になっている方も存じています。

なお、MBAにおける実務というのはグループワークなどを多用するものが実務であり、一人で淡々と取り組んで実務を学ぶような授業はどちらかというとアカデミックよりです。その定義からすると、一人で淡々と取り組む授業が多いものの事業創造がメインの専攻であるため、どちらとも言えない結論になりました。

こんな人におすすめ!
スペシャリストとゼネラリストをうまく両立したスーパービジネスマンを目指したい方

合わなそうな人
一般的なMBAを期待している方。ヨーロッパのMBAとはかなり乖離した印象を受けるプログラムで、むしろアメリカの中でもかなり厳しい大学のMBAに近いのかもしれないです。

難易度・倍率

明治大学のWebサイトで確認が可能ですが、倍率は直近5年で下記のように掲載されています。個人的には、4~5倍の早稲田などと比較してもまだ入りやすい水準ではないかと思います。

コロナ禍で若干受験者が減少していますが、2倍程度となっています。

年度4月入学9月入学
2024年度2.442.67
2023年度2.142.21
2022年度2.251.73
2021年度2.011.70
2020年度2.532.29

受験層に関しては早稲田大学や一橋大学のMBAを受験する方の滑り止め、またはMARCHの大学を受ける方がが主な層になると思います。MBAは厳しい学歴社会であり、受験層はかなり学歴を意識している方が多いです。

となると、早稲田大学や一橋大学のMBA不合格者が主な受験層としてはより濃厚になるため、対策として早稲田MBAの不合格者の特徴をこちらの記事に記載しました。よろしければ、ぜひご確認ください。

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行くべきかどうか迷っている場合の参考情報

理由1 EFMDの下位国際認証Accredited MBAの存在

明治大学への進学は問題ない理由として、国際的な認証機関がそのクオリティを担保しているからです。MBAの評価指標は大学の学部とは異なっており、国際的な機関がその質を担保してくれているかどうかで決まります。

今回、難関の国際認証ではありませんが1つ大手の国際認証を保有している観点から、十分であると考えました。

私は大手の国際認証を保有している大学院に最低限行こうと考えていたので受験はしませんでしたが、国内のプレゼンスなどを考えると十分日本人なら選択肢に入ってくると思います。

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理由2 土日・夜間に授業を行う通いやすいスタイル

主に平日の夜間や週末に開講されるため、仕事を持ちながらでも無理なく学習に励めるカリキュラムとなっています。

時間的な制約を抱える社会人の方にもおすすめできるプログラムです。

理由3 やはり明治大学の国内でのプレゼンスは強い

明治大学のネームバリューは、やはり日本では強いです。日系企業間での転職等を考えている場合、今後明治大学MBAは高評価・好印象となるのではないかと思います。日本の名門大学であることは間違いないですからね。

Naoto

いいMBAプログラムだと思います!迷っているあなた!進学しちゃいましょう!

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監修者

リスキリング図書室 オーナー スズキナオトのアバター リスキリング図書室 オーナー スズキナオト リスキリング図書室 オーナー

早稲田大学大学院 経営管理研究科修了(MBA)
学生時代に複数資格を取得し大手通信会社へ就職、その後大手IT企業に転職。
学び続けることの重要性や社会人大学院の体験談を綴る。

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