国内MBAはキャリアアップ・転職に有利?実態を修了生が解説します

国内MBAはキャリアアップ・転職に有利?実態を修了生が解説します
Naoto

こんにちは、リスキリング図書室のナオトです。

今回は、MBAを取得することでキャリアアップや転職にどのような影響があるのか、実際のMBA修了生の視点から解説していきます。ちなみに、私は早稲田大学大学院のMBAを修了しています。

MBAは多くの人にとってキャリアの転換点となる可能性がありますが、同時にその効果は個人の状況や環境によって大きく異なります。

この記事では、MBAがキャリアに与える影響の実態について、具体的な事例を交えながら詳しく見ていきましょう。

目次

コンサルティングファームへの転職

MBAの取得は、多くの場合キャリアアップや転職に有利に働きます。

特に注目すべきは、国内・外資系コンサルティング企業への転職です。私の体感ですが、周囲を見渡すと修了生の約2割がコンサルティング系企業への転職をすぐに行っています。

国内MBAの意味はあまりないと言われていますが、おそらくそれは修了生を見たことがないからではと思います。私としては、あまりの転職実績の多さに驚きます。

むしろ私がコンサルティングファームに行っていないのがおかしいんじゃないかと思ってしまうくらい、修了直後だけではなく、1年ぶりに会った方などがちゃっかりアクセンチュアなどに行ったりするなど、コンサルティングファームへの転職が多いです。

実際に私が耳にするようなパターンですとアクセンチュアやデロイトトーマツといった大手の総合コンサルから、ドリームインキュベータといった国内で幅を利かせているコンサルティング企業までいろいろ聞きますね。

コンサルティングファーム以外でも、MBAを加点要素としている会社は非常に多くあり、以下にいくつか例をご紹介します。

コンコードエグゼクティブ(MBA優遇一覧):https://www.concord-career.com/job/adhere_mba
MBAを加点要素にしているAmazonの求人:https://www.amazon.jobs/jp/search?base_query=mba&loc_query=Japan&latitude=&longitude=&loc_group_id=&invalid_location=false&country=JPN&city=&region=&county=

逆に言えば、そのような企業から早稲田大学のMBAに来ているパターンは見たことがありません。また、MBB(マッキンゼー、ベイン・アンド・カンパニー、ボストンコンサルティング)に転職する方は見たことがありません。

MBBですが、かなり転職するのは難易度が高いので、行きたい場合はDeloitteなどで実績を出してからでないと厳しいと思います。

コンサルティングファームで実績を出す以外であれば、上場企業でCxO(最高経営職)を経験してBCGなどにパートナーで行くなどくらいしか行く方法がありませんので、MBBは概して運要素もないと厳しいと思います。

【筆者事例】現職でのキャリアアップ

私自身の経験では、MBAの取得が現職でのキャリアアップに直結したかはわかりませんが、確実に評価されたとは思います。

MBA取得によりアグレッシブな議論スタイルと勉強習慣、誰と話しても物怖じしない姿勢などが身につきました。

実際に取得を社内に対して公表しているわけではありませんが、取得前は一般社員から現在はリーダークラスになっています。

年収ベースでは、今のところ修了してからは年換算100万円ベースで上がっており、同世代の平均は余裕で超えたと思います。流石に上がりすぎてしまった感覚があり、上は役員クラスしかいないため今後の昇給は緩やかかもしれませんが、その場合もコンサルティングファームに転職すればいいやと概してメンタルが安定しています。

キャリアアップに繋がらない事例

一方で、MBAがキャリアアップに直結しないケースも存在するため紹介しようと思います。

2-1 日系企業(年功序列)の企業派遣で来たケース

修了後にもゼミや他の修了生と度々飲み会やバーベキュー、研究室にお邪魔するなどで交流することがあり、近況を共有し合うことがあります。

私は現在修了して2年目ですが、1年ぶりに企業派遣で入学した方数名とお話したところ、驚くほど何も変わっていませんでした。

 彼らは年功序列が根強い日系企業からの派遣で来た社員です。これらの企業では、MBAを仮に取得したとしても結局会社自体が年功序列の組織であることから若手は若造として扱われており、昇給などには繋がらないのでしょう。

2020年の経済産業省の調査によると、日本企業の4割が依然として年功序列型の人事制度を採用しています。

そのような企業から派遣されてきてもすぐさま昇給にはなりませんが、せっかく箔が付いたので、MBAを活用してアクセンチュアのような企業に転職してしまうほうが良い気がしますが、どうでしょうか。

2-2 取得後転職も昇進もないケース

MBAを取得しても、必ずしも転職や昇進につながるわけではありませんが、私の同級生の体感3割くらいは手なりになります。つまりMBAは彼らに対して、客観的に見えるような変化はもたらしていない、ということです。

Naoto

いかがだったでしょうか?多分ですが、開業するかコンサルティングファームに転職するのが一番の勝ち組です。

MBAの取得は、多くの場合キャリアアップや転職に有利に働きますが、その効果は個人の状況や環境によって大きく異なります。

コンサルティング業界への転職や現職でのキャリアアップなど、成功事例は確かに存在します。一方で、企業文化や個人の努力次第では、期待したような結果が得られないケースもあります。MBAの取得を検討する際は、自身のキャリア目標と照らし合わせ、慎重に判断することが重要です。

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監修者

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早稲田大学大学院 経営管理研究科修了(MBA)
学生時代に複数資格を取得し大手通信会社へ就職、その後大手IT企業に転職。
学び続けることの重要性や社会人大学院の体験談を綴る。

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