「リスキリング図書室」オーナーのスズキと申します。当ページを閲覧頂きありがとうございます。このメディアにかけた思いについて説明します。
当ページのブランドロゴについて
「リスキリング図書室」という名称とロゴは、名付けにおいて下記のコンセプトを持たせています。
- 「あくまでも自分でものごとを調べる」ユーザーに届けることが前提であるため、相談室などではなく図書室
- リスキリングに関するあらゆる情報を、自分の感性に沿って探し出すことができるようなメディアを目指す
- 無料であり好きなときに入退出が可能、公共性を帯びており、望まばアクセス可能なまさに図書館
- 様々なベクトルの情報があるが、結果として中立を目指す
- 簡単な儲け話のようなコンテンツは入れない
「自力で学ぶ」人のために正しい、サプライヤー側が投稿できないような情報を投稿していきたいと思っています。具体例:
・大学院や資格などへの現実と率直なレビュー(大学側は自分たちのデメリットを発信できない)
・資格スクールなど(自分で大学院に行ったことがない主体)と比較して、実際に大学院に行った・資格を学んだからこそ分かる情報
自力でものを調べるユーザーに対して、体験談やレビューなどを踏まえた一次情報の掲載を主に行っていこうと思って設計しています。
ペルソナ(本Webサイトがお役に立てそうな方々)
- 年齢
- 25~40歳
- Personality
- 学習習慣がある、自分の価値を信じている、健康にも気をつける、家族は少なめか極端に多いか、海外志向がある
- Personal Goal
- 収入を上げ、資本主義の中でより自由を目指す
- 自分の興味のある分野を学び、好きなことを生活に取り入れたい
- キャリアチェンジ・キャリアアップ
- 今の自分を大きくは変えたくない。例えば、すぐさま転職をしたり海外に飛ぶわけではなく、大きなアクションを起こす根拠となるような資格取得や大学院修了などワンクッション置くことでリスクヘッジをしたがる
- 深読みすれば、ゴールから逆算した場合の最初の一歩としてリスキリングが選ばれているのかもしれない。よって計画的・戦略的な話が好きかもしれない
今の自分を変えたくない、それでもキャリアアップ・スキルアップを望む働く世代をターゲットにしています。
リスキリング図書室 運営者の意志・こだわり
加速する現代で生き残っていくためには
近年、会社員のメンバーシップ型からジョブ型への変遷や、Youtuberやフリーランスの台頭など、より高度な専門性を持ったパーソナリティが生き残るような社会になってきました。
一般にこの時代で言われることとしては「変化」です。大きく自分を変えなくては、社会の動きについていけない。そんなことをニュースやメディアでよく耳にするようになりました。
しかしながら、私はこのような状況に対しては懐疑的です。
その理由は、私は早稲田大学大学院への入学やスタートアップの世界で順調にキャリアアップしていく人々をこの目で見てきた中で、求められているのは「変化」ではないからです。
彼ら社会のトップ層は自分を大きく変えるといった「自分軸」ではなく、「顧客や得意先にどう価値を提供するか」「何をやったらいい商品を作れるか」など、「与える側」としてのスタンスを突き詰めており、その思考が結果として生き残る鍵になっています。
逆に言えば、「Taker」的な思考は上位層にはかなり嫌悪されている、生き残りにくい思考とも言えます。
十分仕事だけでもやっていけそうな人々がさらに資格を取ったり大学院に行く理由は、最終的には与えられる量を増やし、より洗練されたGiverな人間になるためではと考えています。
成長はしたいが、「自分を大きくは変えない」選択肢の登場
このような社会でベストな選択になるかもしれないのが、例えば、まずは「働きながら資格を取る」「働きながら大学院に行ってみる」という選択です。
これらは転職などの生活に関わるようなキャリアチェンジをいきなり行わず、それでいながらも確固たるスキルを付け、Giverを目指す新たなアクションです。
外部で新たなスキルや知識を付けていくことで、社内に還元していくもよし、転職でさらなる活躍のチャンスを掴むのも良いでしょう。
業務時間外でのスキルアップは一見すると無給の労働にも見えるため、Taker気質のある人からは嫌われていますが、彼らが嫌っている間に大きな差をつけることができます。
事実、2023年の日本経済新聞の調査によると、MBA取得者の平均年収は約1,100万円と報告されており、平均の倍に位置します。
つまり、「MBAは意味がない」と言う方もいますが、その方の上司はいつの間にかMBA取得者なのかもしれないわけです。
4~50年前、このような選択肢は日本にはなく、働きまくることが唯一の生存戦略だったのではないかと思います。
今はすでに「自分を大きく変えなくても、リスクを取らなくても成長が実現できる」社会になっています。
自分の仕事など、軸をブレさせることなく成長が実現できるようになっています。
でもまだまだこの選択肢について、多くの人が存在を認識できていなかったり、懐疑的に考えています。
私は大学在学中に資格を取得する、在職中に大学院を卒業するなど、「自分を大きく変えずに、それでも成長する」選択を歩んできましたが、順当に高い専門スキルをつけることで平均年収は同年代の倍以上を獲得することができています。
別に突き抜けて10倍の収入がほしいとか、そういうことではないんです。
よって一念発起して起業したり、転職するといったことはリスクの観点からしていません。
しかしながら、大学院をはじめとしたリスキリングによって獲得したスキルは一時の副業や流行り物のように腐ることはなく、生涯活かしていくことが可能であり、景気変動などに一喜一憂しない強い人材を目指すことが可能ではと思っています。
「戦略的贈与」が今後一般的になる
東京大学大学院総合文化研究科の研究[Itao K, Kaneko K (2024) ]では、以下のように示されています。
贈与が、単に物品を移動させる経済的な相互作用なのではなく、他者に義務を押し付けながら地位を向上させる社会的な相互作用である
簡単に言えば、最初にGiverとなることは結果として自らの社会的地位を向上させる契機になります。この発見は非常に面白く、かつ恐ろしいものだと思います。
確かに、先にリスクを負うものがどの時代でも上位者として存在しており、身近な点でいえば男性と女性の関係なども同様のことが言えると思います。
金銭など多くの負担が男性に集中している家庭ほど、より男性の地位が高いのではないでしょうか。また国交においても、直近中国の「債務の罠外交」など、他国に意図的なトラップを仕掛けて貶めることも可能です。
この理論をどう活かすかですが、仕事やプライベートで壁にぶつかったとき、簡単に金銭が稼げる趣旨の情報や転職情報等、すぐに環境や居場所を変えるような情報に目が行きがちではないでしょうか。
人は壁にぶつかると「Taker」な精神になりがちです。Takerの精神は顧客や得意先に対していい影響を与えられないばかりか、逆に詐欺などに引っかかってしまうような状況にもなりやすいのではないでしょうか。
実は、その一連の流れは「Giver」の思うツボなのです。
ここまでの文章を読んだ皆さんなら、もうGiverが何を思考していて、どこにいるかはわかったと思います。
与えることで人を豊かにすることもできれば、搾取することもできるわけです。
求めるものは常に下に位置している。このことをわかっておいていただきたいです。
このように、交錯する情報・移り変わる時代の中、自ら学び続けて自助努力のできるGiverな日本人を増やしたいと思っています。今後とも応援の程、よろしくお願いいたします。