こんにちは、リスキリング図書室のナオトです。
今回は、MBA取得を考えている方に向けて、ビジネススクールの質を保証する重要な国際認証「AMBA」について詳しく解説していきます。
AMBAの必要性について、主にAMBAのWebサイト参考情報(https://www.amba-bga.com/amba)や体験談をベースに解説していきます。
MBA取得を目指す際、プログラムの質を見極めることは非常に重要です。その際の重要な指標となるのが国際認証です。国際認証において重要な期間は3つあり、EFMD EQUIS、AMBA、AACSBがあります。
MBAと国際認証の関係について知りたい方は、こちらの記事をぜひチェックしてください。
AMBAとは?
AMBA(the Association of MBAs)は、MBA教育の質を保証する国際的な認証機関およびその認証を指します。1967年にイギリスで設立され、世界75カ国以上、およそ300のビジネススクールで提供されるMBAプログラムを認定しています。
引用:https://www.amba-bga.com/amba
AMBA認証を受けているということは、そのMBAプログラムが世界的に認められた質の高いものであることを示すものでもあります。
この機関にいる担当者が(ビジネススクール側から依頼を受けた場合に)ビジネススクールの詳細を調査し、一定の品質・レベルがあると確認できた場合にお墨付きを与えてくれるイメージですね。
AMBAの特色 EFMD EQUISとの違い
AMBA以外にも、経営教育の分野では「トリプルクラウン」と呼ばれる3つの主要な国際認証があります。これらもぜひ覚えておきましょう。
EQUIS、AACSB、AMBAが存在しており、それぞれに特徴があります。
EQUIS(欧州基準)の特徴:
- 国際化への強い emphasis
- 企業との連携重視
- 研究と実務のバランス
- 持続可能性への注目
- 欧州的な価値観
個人的なEQUISへのイメージは、やはり認証数が最も少ないことから最難関であることは確実と考えています。
AACSB(米国基準)との違い:
- より国際的な視点
- 実務との連携重視
- 柔軟な評価基準
- 革新性の重視
AACSBは認証校数が1000件を超えており、一際目立って大世帯になっています。どちらかと言うと大学そのもののプレゼンスを非常に重視しており、各国のハイレベル大学であれば取得できるイメージがあります。
AMBA(英国基準)の特徴:
- スクール全体を評価
- より包括的な基準
- 継続的改善の重視
- 国際化の重要視
- 認証は300校まで
AMBAへの印象ですが、EQUISと同じくらい厳しい認証ではありますが、地方にある謎のビジネススクールに認証をサクッと出すこともするタイプの認証機関です。
AMBAは取得が難しいのか簡単なのか、いまいちわからない国際認証です。ただし認証校数が少ないこと、認証校数を増やさないことを公言しており、難関の認証であることは間違いありません。
AMBA 日本国内の現状は
認証取得校 | 取得年度 |
---|---|
名古屋商科大学大学院 ビジネススクール(NUCB) | 2009年 |
同志社大学大学院ビジネス研究科 | 2023年 |
立命館アジア太平洋大学 | 2020年 |
中央大学ビジネススクール | 2023年 |
上記4校が認証を取得しています。早稲田大学大学院や慶應義塾大学ビジネススクール、京都大学や一橋大学などのハイレベルな大学院が取得できていないことから、ややトリッキー(逆張り系?)な国際認証なのではないかと噂されています。
指導教員や他の教員・学生などに聞いてみたところ、研究テーマなどを参照していることによる影響が大きいようで、よりアカデミックな側面を重視しているようです。
以上です。国際認証はMBA間の競争を激化させ、教育の質を世界的に高めていく有意義なシステムであり、今後とも動向には注力していきましょう。
ぜひMBAは国際認証有無を考慮した上で選びましょう!